和裁士が着付け講師と出会ったら その2
会って何を話そうか。
事前に考えてメモをしました。
お2人と会って2時間程話をしました。
あまり堅苦しい感じになってはいけないと思ったので、話の流れの中で伝えたい事を伝え、聞きたい事を聞きました。
このメモをお2人が見たら、そんな話してない…という部分も多々あるでしょう。
話下手でごめんなさい(;´д`)
独りで黙々と作業をするのが性に合っているから職人を選んだ。
そういう人間が多い。
だから発信するのが苦手なんです、すなおさん助けてー。゚(゚´Д`゚)゚。
つまりこういう事だったのです。
その結果、3人でライブで動画配信をしましょうという事になったのです。
誰だって出来る事と出来ない事があります。
出来ない事は出来る人に頼ってしまうのが早い。
ただ、頼るだけではいけないのでこちらからも何かしらを提供しなければいけません。
メモにあるようにwin-winでなければ成り立たなくなります。
今回の配信では、あやさんと僕にはとても大きなメリットがあったと思います。
これはやる前から分かっていました。
しかし、すなおさんにはどの様なメリットがあるのか。
あるとすれば、動画を見た人が和裁や着物の知識を得て、今以上に着物に関心を持ち、着物をより楽しむ事が出来るようになり…巡り巡ってすなおさんの利益に。
非常に曖昧な事で、これもやる前から分かっていました。
それでもやろうと言ってくれたすなおさんにはとても感謝をしています。
すなおさんの動画を観た事がある人は分かると思いますが、少しくらい寸法が合っていなくても工夫して着てしまう。
え?そんな着方があるの?
寸法が合っていなくても着られちゃう!
和裁士はミリ単位で寸法を調整しています。
すなおさんと僕達が共に行動するのは矛盾が生じるのでは?
そう思う人もいるかもしれません。
でもそんな事は無いんです。
すなおさんは箪笥に眠っている着物達を活用できるようにするために技術や工夫を提供しています。
僕達は仕立てる事で着やすい着物を生み出し、着付けの煩わしさを軽減させます。
どちらも着物を着る事のハードルを下げたり、壁を無くそうとしています。
目的は同じで、目的までの道のりが違うのです。
違う道がある、つまり選択肢がある。
選択肢が多いほどその人に合った方法を見つける事ができます。
寸法が合わない着物を
・工夫して着る
・仕立て直して着る
どちらも利点、欠点があります。
できるだけ多くの選択肢を提供し、それぞれの特徴をしっかり伝え、その人にとって1番良い方法を選んでもらう。
違う選択肢を持つ者が協力し同時に提案していく事、それは普及には不可欠な事だと思います。
まだ書きたい事があるのでさらに続く…