あいち技能プラザ50周年記念イベント
愛知県技能士会連合会の主催で毎年「あいち技能プラザ」というイベントが行われています。
今年は50回目という節目の年でした。
という事で、今年は50周年記念イベントとして「プラザコロシアム-絶対技術を競う-」という競技会が開催されました。
5つの種目があって、その中の「和裁 袖仕上げ」に参加しました。
まさかこんな大きなステージが設置されるとは思っていませんでした( ゚д゚)
写真は日本料理の大根かつら剥きの審査中。
和裁はテーブルではなく、もっと低い作業台を使って座った状態で作業をします。
ギャラリーが沢山の中での競技。
参加者は8人。
前列4人、後列4人の配置。
場所決めはジャンケン✊✌️✋
その結果、ビリから2番目(T ^ T)
前列の1番下手側でした。
競技内容は、袷の右袖をヘラ付けから仕上げまで。
制限時間は1時間。
普段とは違う環境で作業するのはとても難しいです。精神的に。
いつもと同じ様に作業をしているつもりでも、何故か上手くいかない事は普段からあります。
ほんの少しの精神の揺れが、目には見えないレベルで作業に影響を与えます。
大きなステージで、隣には知らない人がいて、ギャラリーに見られながら、会場の様々な音が聞こえる。
普通の精神状態では無理です。
という事で、最初(?)の35分は手が震え続けてました((((;゚;Д;゚;))))カタカタ
いや、メンタル弱過ぎ…
丸み絞りが終わって表返したあたりでやっと震えが止まりました。
ほぼ縫い終わってますよね。
口布がかなり堅くて、縫い始めでいきなり動揺してしまったのもいけませんでしたね。
修行中は競技会や試験が何度もありましたからある程度は慣れていましたが、一級国家検定の試験以来、約9年振りにいつもとは違う環境で作業をしたわけです。
仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないけど、いや、ホントにメンタル弱い(;´д`)
で、結果は…
見事に1位獲得しました٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
ほら!見て!
副賞も!
あ、今回はただの自慢話です。
2位とは本当に僅差でした。
もう一度審査をしたら順位が入れ替わってもおかしくないくらい。
3位とは少し差が開きましたが、3位の人は競技中に電源トラブルでコテが冷めるというアクシデントがありました。
会場内の和裁ブースで使っていたコテを急いで用意したそうですが、3分は作業が中断したのではないかと思います。
作業中の予期せぬ3分の削減はかなり厳しいと思います。時間的にも、精神的にも。
アクシデントが無かったらどの様な結果になっていたかは分かりません。
1位という結果は運が良かったから。
本当にそう思います。
後日、50周年記念祝賀会がありまして、そこで表彰していただきました。
羽織袴で行ってきました✨
正直言って、こんなにしっかりと表彰していただけるとは思っていませんでした。
組合から賞状が届いて終わりかと思っていた(^_^;)
県知事賞。がっつり愛知県からだった。
良かった、1位になれて。
愛知県はものづくりに力を入れていますからね。
こんな感じに作品展示もありました。
僕のお袖はこれです。
技能士会は工業系が多いという事もありますが、祝賀会で着物を着ていたのは和裁組合の人だけ。
やっぱり着物は目立ちますね👘
特に僕は羽織袴で表彰を受けたわけですから、1番目立ったはず✨
やっぱり着物は良いねー!
日本男児は袴だねー!
似合ってるよ!
と、褒められました(≧∇≦)
襦袢と着物は貰い物で、羽織はめっちゃ安い反物で、袴は新古品なのはヒミツ💕
着物は貰い物だけど、1度解いて仕立て直したんです。
自分には寸法が合わなかったから。
やっぱりこういう所が着物の良い所ですよね✨
しっかりした紬だからまだまだ使えます‼️
という事で、次回は競技で仕立てたお袖を詳しく見てみようかなと思います。